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2024/08/18 ライフプラン
「自分がほしいものよりも、他人がほしがるものを買う」
お金持ちのなかにはこんなことを考える人も多いようです。買った物を手放すときにいかに価値が付くかを考える、リセールバリューという考えがあります。多くの物は買った瞬間に値段が下がるようになっていますが、不動産や車、ブランド品など市場での需要などを踏まえて価値が付くため、購入時からの価格が下がりづらいものがあります。
リセールバリューとは、一度購入したものを再販する場合の再販価値のことを指します。流行に左右されにくく、高品質で長く使え、多くの人から需要がある不動産、車、時計などは売る場合に購入したときよりも価値が付き高値で売れることもあり、高額な買い物でも実質的な負担が抑えられることがあります。このように売値>買値になるものを「リセールバリューが高い」といいます。お金持ちには購入したものをどのように手放すかを考えて買い物をする人も多いです。
人生でも最も大きな買い物の一つが不動産購入。
多くの人が「職場との距離」「家族構成」といった現在のライフスタイルを起点にして住宅選びを行いますが、新築物件を購入したあと、入居をせずにそのまま売りにだすと、ほとんどの物件は1~2割近く価格が下落すると言われています。新築物件にはゼネコン・販売会社の手数料が載せられているほか、仲介業者の手数料、融資の手数料、印紙代等の経費がかかるため、買ったときと同じ金額で売った場合でも、損失が出てしまいます。
それでは、どのような視点で不動産を購入すればよいのでしょうか。
・土地の評価が高いエリア
東京都港区、千代田区、中央区、渋谷区、新宿区の都心五区と呼ばれるエリアはオフィスビルが並ぶビジネス地域かつ商業地域でもあります。土地評価が高いエリアであるため、長期的に見てもリセールバリューが高くなります。
また、利便性に優れているエリアは多少家賃が高く、築年数が経っていても需要があります。マンション投資を考えている人であれば積極的に見ておきたいエリアです。
下記に、令和6年、令和5年の公示地価平均を掲載しています。文京区・目黒区・台東区・品川区・豊島区も公示地価の平均値が高く、不動産購入を検討する場合はおすすめです。
出典:東京都 令和6年地価公示・令和5年地価公示
https://www.zaimu.metro.tokyo.lg.jp/kijunchi/chikakouji/R6kouji/
https://www.zaimu.metro.tokyo.lg.jp/kijunchi/chikakouji/r5kouji/
・再開発が進むエリア
東京都内を中心に、再開発が活発に行われています。自治体が土地区画整理などのために「市街地再開発事業」が計画するパターンや、鉄道会社による親戚の設置や線路の整備などがありますが、再開発が行われることで、新しい建物ができ道路も整備されるので、生活がしやすくなります。スーパー・商業施設などが充実し、暮らしやすい環境が整うことで人も集まりやすくなります。株式会社リクルート・SUUMOリサーチセンターによる『住宅購入・建築検討者』調査(2023年)報告書によると住まいを探す際の重視条件は、価格に次いで「周辺環境(街並み、公園、自然 など)」が38%と多くの人が周辺環境に注目しています。
都内はもちろんですが、郊外や地方であっても再開発により、不動産価格も上昇することがあります。
・駅チカ物件
最寄り駅から近い物件は通勤・通学に利便性が高く、人気があります。一般的には駅徒歩10分以内を目安として、駅に近ければ近いほど需要は高まります。株式会社リクルート・SUUMOリサーチセンターによる『住宅購入・建築検討者』調査(2023年)報告書によると、駅からの所要時間の希望として徒歩10分未満までの回答が全体の44%を占めました。コロナ禍期間である2022年までは徒歩10分圏内の立地にこだわる人は減少していましたが、2023年は前年より5ポイント増加。出勤や外出が増えたなかで駅からの距離を重要とする人も増えているようです。
引用:『住宅購入・建築検討者』調査(2023年)報告書 リクルート SUUMOリサーチセンター
※著者が内容をもとに記事に合わせて編集
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20240425_housing_02.pdf
・マンション内の戸数が多い
大規模マンションは、周囲に学校や医療機関、金融機関などがあることも多く、共用施設も充実しているため住みやすくなっています。防犯にすぐれたつくりになっていることも多く、築年数が古い場合でも高い人気を維持できる傾向があります。
新たな鉄道路線が開通になるか、大型商業施設が多いか、近くに学校があり治安面でも安心かなど、将来的にその街がどうなるのか、栄えていくのか、住みたいと思う人が多いかを予測して検討することがポイントです。リセールバリューに注目することで、将来不動産の売り買いや貸し借りをスムーズに行うことができます。
また、中古車を下取りに出して新車を購入した経験がある方も多いのではないでしょうか。車の場合は、年式や走行距離、売却タイミングでの中古車市場の動向により金額が変わります。新車から3年後は50~60%、5年後は40~50%、10年後は5~10%の目安です。同じ車に長く乗り続けることも良いですが、走行距離の状態を見て高く売り、最新の車種に乗り換えていくこともおすすめです。
とくにお金持ちも目を付ける、リセールバリューが高い車は下記の通りです。
・根強いファンがいる
車種自体にファンが多い場合は、走行距離や年式よりもその車種の状態を見るケースが多いです。お金持ちにも車のファンは多いです。ジムニー・ランドクルーザーなどの国産車はもちろんのこと、ベンツ、ポルシェ、Jeepなどの外車も根強い人気を誇ります。
・白、黒、シルバーなどのボディカラー
シンプルで誰もが好む色の車もリセールバリューが高くなります。白、黒、シルバーなどのベーシックカラーは老若男女問わず多くの人が乗りやすいため、需要があります。
また、発売直後の車も需要が高いため、リセールバリューが高くなります。世界的な半導体不足に伴う納期遅れで、車の価格は新品・中古ともに値上がりの傾向が見られます。出口戦略までを意識して車を買うことをおすすめします。
近年、メルカリなどのフリマアプリを利用する方も多く、お金持ちのみならず多くの人が意識する考えにもなっているのがリセールバリュー。これから不動産や車を購入する方は、ぜひ意識してみてはいかがでしょうか。
▼参考文献
上記未記載
東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/315927?page=3
カーセブン車買取・車購入ガイド
https://www.carseven.co.jp/guide/news/5807/
幻冬舎ゴールドオンライン
https://gentosha-go.com/articles/-/34841
「1000万円を貯めた女子100人がやったことやめたことリスト」 永田雄三著
【著者:ワイズアカデミー(株)】
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