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立地?日当たり?安全? 女性が「欲しい」と思うマンションとは?

2024/11/09 不動産投資

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不動産価格の上昇、住宅ローンの利上げなど、住まいをとりまく環境に大きな変化が見られるなか、自分らしいライフスタイルを求めてマンションを購入する女性が増えています。女性がマンションを購入する際、どのような点を重視するのでしょうか。女性がマンションを欲しいと思ったときにチェックするポイントを見ていきましょう。

女性がマンション購入時に気になるポイントとは?

一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会が2024年6月に発表した「マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート」によると、女性がはじめてマンションを選んだときに気になった点は次の通りです。

 

 

駅からの距離

通勤・通学にかかる時間を短く済ませることができるため、駅からの距離を重視する傾向があります。駅の周りにはスーパーなどの商業施設も多く、人通りも多いため、便利、かつ、一人暮らしの女性でも安心です。また、一般的に駅からの距離が徒歩5分以内の物件が「駅近」といわれますが、少しエリアを広げて駅から10~15分の距離も好まれます。

資金計画

数千万円以上の費用がかかるマンション購入は、人生のなかでも大きな買い物です。金融機関から住宅ローンを借りる場合、一般的に年収400万円未満の場合は30%、400万円以上の場合は35%の返済負担率を融資額の上限として定められていますが、(フラット35の場合)、無理のない返済を考える必要があります。購入時には、申込証拠金・手付金・頭金のほか、印紙代、登記費用、仲介手数料など一度に出ていく費用も多いもの。マンションを買うまでにも頭金を支払うなどの予算管理が必要です。

間取り

女性がマンションを購入する場合、単身または2人世帯で暮らせる1LDK~2LDKが人気です。バルコニーにリビングと寝室がそれぞれ隣接されている日当たりの良い部屋などは明るく開放感があります。ウォークインクローゼットをはじめ、収納スペースが多いかも重要です。

このほかにも、エリアや部屋の位置、日当たり、周辺環境などが気になるようです。

女性がマンション購入したときに重視すべき点・良かった点は?

引き続き、女性が実際に購入したマンションに住んでみて重視すべきと感じた回答も見てみましょう。

 

 

広さ

先にもあげた通り、40㎡~50㎡ほどの1LDK~2LDKの広さのマンションを購入する人が多く見られます。リビングに加えて寝室1部屋があるような広さだと、来客があった場合もプライバシーを保つことができ、広すぎず、狭すぎず。自分らしい部屋づくりに憧れる方も多いようです。また、結婚、出産、育児、介護など女性のライフプランは変わりやすいものですが、1LDK以上の間取りの場合、賃貸に出す、売却がしやすいといったメリットもあります。

部屋の方角・眺望・日当たり

最も人気のある方角は日当たりの良い東南向き。1日中日が差す部屋が人気です。部屋が明るいと気持ちも明るくなります。また、10階以上の高層マンションであれば、どの方角からも日の光が入ります。とはいえ、日中は仕事で外出する人であれば、日当たりもそこまで気にならないようです。予算などの事情で西・北向きの物件を購入する場合でも、風通しの良い部屋にすることでカビの発生を防ぐことができます。

収納量

戸建てと比較すると収納率が低いとされるマンション。マンションの収納率は床面積に対して8%以上が理想といわれます。収納を決めるときのポイントは、家事動線と生活動線。同じタイミングで使うものを一カ所にまとめること。生活のなかでの無駄を減らすことができますし、つるす収納や、壁面収納を追加するなど個人の好みで自由に楽しむことができます。おしゃれを楽しみたい女性にとっては、ウォークインクローゼットがあると満足度もアップするようです。

 

ほかには、また。「駅距離」や「買い物施設の充実」のほか、「災害」「治安」に関しても気になるという声もありました。部屋の中だけでなくマンション周りの環境も重要です。最寄り駅からの人通りの多さや、街灯の数、警察やコンビニなどのいざとなったら駆け込める場所があるかどうかもチェックポイント。柵や格子など、外部から侵入されやすいものがないかも見ながら、2階以上の部屋だと安心です。多少価格が上がったとしても「個別宅配ロッカー(置き配用)」が欲しいという声も見られました。

憧れのマイホームだからこそ、立地・間取り・広さや収納にこだわりたいという思いと資金計画をしっかりしつつ、安全面にも気を配りたいという堅実な様子がみえます。

女性がマンション購入を決めた時は?

女性がマンション購入を決めるときはどんなときなのでしょうか。初めてマンションを購入した時の年齢として35~44歳がもっとも多く、全体の4割以上を占めました。

 

<はじめてマンションを購入したときの年齢>

出典:「マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート」一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会

 

 

住宅ローンの支払を考えて40代でのマンション購入を考える方も多く見られますが、定年後を見据えて50歳以上での購入も全体の16.2%を占めています。また、マンション購入時は未婚の方が80%を超えており、独身でマンションを購入する女性は少なくありません。

 

また、マンション購入時の年収として最も多い回答が500万円台であり、全体の25.4%となりました。続いて400万円台、300万円台での購入も見られました。

 

<はじめてマンションを購入したときの年収(税込)>

出典:「マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート」一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会

 

 

国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると日本の平均年収は460万円、男性が569万円、女性が316万円です。マンションを購入する女性は高年収という印象を持っている方も多いかもしれませんが、そうとは限りません。

 

 

<はじめて購入したマンションの価格>

出典:「マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート」一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会

 

マンションを購入する価格としては、3,000万円台が多く、資金計画を立てて物件を選び購入しているようです。

 

女性だからこそマンションを買うと安心

また、マンションを購入する理由を見ると、「(賃貸物件の)家賃や更新料がもったいないと思った」、「資産として残せる」、「毎月の返済が家賃程度だった」などがありました。将来の資産形成と自身の毎月の家計のやりくりを照らし合わせ、長い目で見たときにマンション購入を現実的に考えたようです。

購入にあたり不安だったこととしては「購入後にローンをずっと払い続けられるか」。不動産を取り巻く環境が不透明な現在、支払い計画を立てることで不安を解消することが必要です。

マンションを購入した後には、「将来の不安や心配が減った」という声もあがりました。老後にかかる生活費や住まいの確保ができることで、未来の生活に向けて前向きになっているのではないでしょうか。

 

女性がマンション購入を考えることは珍しいことではありません。駅からの距離、間取り、日当たり、収納などのポイントを見ながら資産形成と人生設計に取り組んで満足のできる住居を手に入れている様子が見られました。

 

参照:一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会

マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000017070.html

 

 

国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」

https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2023/pdf/R05_001.pdf

2024住宅居住白書 宅建協会

https://www.zentaku.or.jp/cms/wp-content/uploads/2024/09/2024-fudousan-anke-to.pdf

 

 

【著者:ワイズアカデミー(株)】

 

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