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2024/05/09 Q&A
目次
大企業やメガバンクの本店が集積する、日本屈指のビジネスセンターについてリサーチしました。
日本の表玄関である東京駅を筆頭に、オフィス街として多くの人々が往来する「東京〜秋葉原」エリア。
大企業やメガバンクの本店が集積する日本屈指のビジネスセンターです。
東京駅は、多数の新幹線の起点駅となっている他、東海道本線や東北本線など、日本各地にアクセスする路線を抱えています。
東京駅〜秋葉原駅周辺には徒歩圏内に地下鉄駅が多数あり、都内の移動路線のバリエーションも充実しています。
復元され重要文化財に指定された赤レンガの東京駅舎や、江戸情緒が漂う日本橋の洗練された建築、江戸城郭跡の庭園が望める皇居など、歴史文化と現代的な建築が交じり合った街並みを見ることができます。
また、秋葉原は電気街としての歴史を積み重ね、いわゆるオタクの聖地として独自の文化を発信するアニメや漫画の中心地。
国内外から多くの人々が訪れる人気の観光地です。
家賃相場と地価が非常に高いエリアではありますが、飲食店が豊富でアクセスが良いことから、比較的所得の高い単身者に人気のある立地です。
全国の新幹線網の最大の拠点である東京駅は、日本一のプラットフォーム数を誇る巨大駅です。
東京駅を起点として、乗り換えなしで33都道府県への路線が整備されています。
列車の進行方向を示す「上り・下り」は、JRでは東京駅を中心に設定されており、日本の鉄道の心臓部を担う重要な駅と位置付けられています。
東京駅は、新幹線をはじめとした多方面からの利用者が多く、乗り換えにやや時間がかかります。
混雑時は隣の神田駅で、中央線の東京行きから、山手線外回り、または京浜東北線南行きに乗り換える利用者が多いようです。
エリア周辺には地下鉄各駅が徒歩圏内にあり、山手線内の都心移動に便利な立地でもあります。
秋葉原駅に乗り入れている「つくばエキスプレス」は、秋葉原駅と茨城県のつくば駅を結ぶ路線です。
停車区間には子育て世代に人気の駅が並び、2005年に開業してから利用者数は右肩上がりを続けています。
千葉、茨城、埼玉のベッドタウンの乗り換え地点として、多くの通勤客に利用されている駅です。
東京〜秋葉原駅から、主要ターミナル駅までの所要時間は以下のようになります。
※()内の乗り換え数は、最短回数を表しています。所要時間は時間帯によって前後することがあります。
東京駅八重洲口の高速バスターミナルは、新宿駅のバスタ新宿に次ぐ高速バスの拠点です。
東北地方や中国地方まで、日本各地に向かうバス路線が整備されています。
東京〜秋葉原エリアの家賃相場を周辺エリアと比較して見ていきましょう。
千代田区と中央区にまたがる東京駅〜秋葉原エリアは、23区の中でもトップクラスの家賃相場を誇ります。
東京駅の丸の内側はオフィスが立ち並び、広大な敷地を有する皇居に面しているため、賃貸物件は少なめです。
比較的に物件数があるのは、秋葉原駅や神田駅です。
※ライフルホームズ2021年4月現在(駅徒歩10分以内賃貸物件の平均賃料を軸としています)
東京〜秋葉原エリアは、オフィスが立ち並ぶサラリーマンの街です。
交通利便性が非常に高い分、地価や家賃相場も高く、基本的に高所得世帯が住む場所でしょう。
ただし、単身世帯が圧倒的に多く、子育て世帯はあまり多くない傾向にあります。
飲食店の豊富さと交通利便性の高さが、働き盛りの単身者にとって魅力的なエリアと言えます。
<一般世帯平均人員と男女比>
<人口当たりの年齢構成比>
<世帯人員別一般世帯数の割合>
<配偶関係>
<住居の状況>
※平成27年国勢調査小地域集計東京都を元に作成しました。
東京〜秋葉原エリアの居住者層において特徴的な点は、「単身世帯が非常に多い」、「賃貸に住んでいる割合が高い」、「働き世代の割合が高い」「男性が多い」と言えます。
オフィス街は、平日に人が集まり土日休日は閑散とするものですが、東京駅や秋葉原駅に至っては常に人で賑わうエリアです。
交通の要所地であり、ショッピングやカルチャーも充実しているので、若者から高齢者まで幅広い世代の人々が集まります。
<ショッピング>
・東京駅
東京ドーム3.6個分の広さを持つ東京駅は、駅内の商業施設が非常に充実しています。八重洲口には、飲食店、土産物店、ホビーショップなど約100店舗が揃った「東京駅一番街」や、超高層ビル「グラントウキョウ」の百貨店「大丸」などが入っています。
また、丸の内側には、丸の内ビルや新丸の内ビルなどの複合施設が立ち並び、歩行者天国の丸の内仲通り周辺の施設とともに、観光スポットとしての知名度が高まっています。
▲「東京キャラクターストリート」や「東京ラーメンストリート」など、ここでしか見られない店舗が充実した「東京駅一番街」。
▲「大丸」が入る「グラントウキョウノースタワー」。八重洲から日本橋にかけては、2030年まで再開発が進められる予定です。
・神田駅
神田駅は中小のビルが立ち並ぶオフィス街です。駅周辺は飲食店が充実しており、山手線高架下を中心に飲み屋街が広がっています。規模は大きくないですが、「業務用スーパー」や「肉のハナマサ」などのリーズナブルなスーパーも多数あります。
▲神田駅の西側にある「西口商店街」。庶民的な飲食店を中心に、老舗の店舗も並ぶ賑やかな通りです。
▲「神田万世橋駅」の遺構を利用した「マーチエキュート神田万世橋」。神田の雑多なイメージから一変、おしゃれなショップやグルメが楽しめるスポットです。
・秋葉原駅
世界でも有数の電気街として発展してきた秋葉原駅。電気店や、アニメ、漫画、ゲーム、アイドルなど、いわゆるオタク文化が集まっているのは、西側の中央通り周辺「電気街口」です。
一方で、「ものづくり」をテーマとしたショップやギャラリーが入った「2k540 AKI-OKA ARTISAN(ニーケーゴーヨンマルアキオカアルチザン)」といった、おしゃれな商業施設の存在も見逃せません。体験型のエンターテイメントスポットや、日本各地のお土産ショップなど、楽しめるスポットがたくさんあります。
▲駅に直結した商業施設「アトレ1」。アニメキャラが秋葉原らしさを感じますが、ファッションやグルメ、食料品店が入る便利な施設です。
▲専門店が充実した電気街。パソコン館や、ホビーショップ、アニメショップなど、それぞれ特化した店舗が並びます。
▲昭和通り口直結の日本最大クラスのヨドバシカメラ。家電はもちろん、レストランやバッティングセンター、ゴルフ練習場まであり、丸1日楽しめます。
<自然>
・和田倉噴水公園、皇居外苑
東京駅丸ノ内口から徒歩約5分。丸の内の高層ビル群を抜けた先にあらわれる、皇居に続く公園です。
和田倉噴水公園には、ガラス張りのレストランと休憩所が併設されています。無料の休憩スペースもあり、開放感のある空間です。
▲緑に囲まれた皇居を眺めることができる絶好の癒しスポット。皇居外苑散歩の休憩に最適な公園です。
▲芝生と松の木が広がる皇居外苑。ところどころにベンチが設置されており、ピクニックを楽しむ人々の姿も見られます。
・丸の内仲通り
レンガ造りの東京駅舎から皇居に向かう行幸通りを交差する通り。美しい並木道を挟んで、洗練されたレストランやショップが立ち並びます。
イルミネーションが楽しめるスポットとしても人気があります。
▲時間帯によって歩行者天国となっており、昼時はキッチンカーとテラス席で人々の賑わいを見せています。
・神田児童公園
神田駅から徒歩約5分。子供が遊べる遊具や水遊びできる設備もある、周辺では数少ない公園。千代田区役所神田公園出張所が併設されています。
▲近くには千代田小学校と併設された図書館があり、子供連れの家族が多く集まる公園です。昼時には周辺のビジネスマンの姿も。
<文化施設>
・東京ステーションギャラリー
東京駅内にある現代美術館。重要文化財である東京駅舎の内側の建築を2階から見学することができます。
鉄道、建築、現代アートなど、幅広いテーマで定期的に企画展を開催しています。
▲2階と3階から見ることのできるステンドグラスやシャンデリアなど、美しい駅舎の建築を堪能できる美術館です。
・アーティゾン美術館
東京駅より徒歩約7分。ブリヂストンの創業者石橋正二郎の収集したコレクションを展示するために1952年に開館した美術館。
1階から6階まである洗練された空間は、フォトスポットとしても人気があります。
▲西洋美術から日本の近世美術、現代美術まで幅広く所蔵されたコレクションはおよそ2800点。来館は完全予約制となっています。
・お江戸日本橋亭
神田駅から徒歩約8分。落語をはじめ、講談、浪曲、新内、長唄、義太夫などの伝統芸能が楽しめる演芸場です。
ほぼ毎日公演が開かれています。
▲江戸情緒を感じられるエンターテイメントとして、気軽に立ち寄ることのできるお江戸日本橋亭。当日券も用意されています。
<神社>
・福徳神社
神田駅から徒歩約9分。9世紀頃からこの地に鎮座する歴史ある稲荷神社です。
江戸幕府から富くじ興行を公認されていたという由緒があり、宝くじの当選祈願に訪れる人々も多いようです。
▲日本橋の商業ビルに囲まれた一角に鎮座する福徳神社。きれいに整備された社殿と緑が美しい癒しスポットです。
・神田明神
秋葉原駅より徒歩約10分。江戸総鎮守として町民から将軍家まで、幅広く信仰を集めてきた由緒正しい神社です。
境内には、文化交流館「EDOCCO(エドッコ)」が2018年にオープンし、カフェやお土産ショップが展開されています。
▲朱塗りの御神殿には平将門公が祀られており、厄除け、必勝祈願、商売繁盛などのご利益を求め、たくさんの人々が訪れます。
▲「EDOCCO」では飲食店や土産物店の他、日本文化を体験できるワークショップが開催されているスタジオも併設されています。
<病院>
エリア周辺にある総合病院・大病院は、以下のようになります。
・佐々木研究所付属杏雲堂病院(秋葉原駅から徒歩約14分、神田駅から徒歩約13分)
・三楽病院(秋葉原駅から徒歩約16分)
・三井記念病院(秋葉原駅から徒歩約7分)
・日本大学病院(神田駅から徒歩約13分)
・東都文京病院(秋葉原駅から徒歩約15分)
<行政サービス>
秋葉原駅と神田駅には、それぞれ徒歩5分以内の場所に千代田区の出張所があります。開庁時間は平日の8時半から17時までなので注意が必要です。
エリア内の中央区の行政サービス施設は、東京駅から銀座方面に向かって17分ほど歩いた場所にある中央区役所です。こちらは日曜日も9時から17時まで一部窓口が開いています。
・警察署
東京駅周辺は、人通りが多く夜でも明るい街のため、女性でも安心して暮らせる場所です。一方で、神田駅や秋葉原駅周辺は夜の店や飲食店が多いので、多少気をつける必要がありそうです。
各駅には、徒歩5分圏内に交番が多数設置されています。
東京〜秋葉原エリアは、日本の表玄関であり、日本を象徴する文化や建築が見られる街です。
ビジネスセンターの役割を担っているため、非常に人通りが多く「働きに来る場所」のイメージが強いですが、交通網や飲食店が充実しているので住む場所としても人気があります。
住職近接を望む働き盛りの単身者にとっては魅力的なエリアでしょう。
【筆者:㈱ワイズアカデミー】
2021.4.22掲載記事
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